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ワンルーム/デザインの可能性 その3 [■インテリアデザイン]

国立で行ったワンルームの改修。

今回の改修では、3点式1116サイズのユニットバス、および既存のキッチンはそのままに、部屋の表層のみを行いました。

ただ、和室に関しては洋室に変更。ダイニングキッチンと和室を一体的な部屋にして広く文字通りのワンルームに。

これだけだとあまり特徴のないありきたりな改修。

最近のワンルーム事情を調べ、雑誌などのワンルームの状況を見てみると、あることに気がつきます。

紹介されているどの部屋も、住まい手がいかに「自分の部屋」を「自分仕様」にしているか、という表現。

ただの箱としての単一空間に、ファブリックをぶら下げたり、写真を壁に貼ったり、照明に凝ってみたり。

可能な限りの工夫を凝らして、「自分部屋」を作っている。

そんな状況の中、気づきます。

どんなに住まい手が表層を飾っていても、その住まい手のニーズに「下地」としての「物件」は、ついてきていないことに。

つまり、

・住まい手は、部屋を「自分仕様」に自由にしたい。壁にモノを貼り、オシャレにしたい。

・物件(オーナー)側は、壁に穴をあけてほしくない。汚さないでほしい。あまり手を加えないでほしい。

この2つの気持ち(=ニーズ)に差があるのですね。

では、その差を埋めてあげれば、双方のニーズにかなった物件となる。

そこで、今回の改修では、以下の工夫を行いました。

定石通り、風呂、トイレを別々にするように計画すると室内が極端に狭くなる。

これは風呂トイレ別になっても一方でマイナスイメージ。

本当にそれでいいの?ということで、思い切ってユニットバスはそのままに、室内に「住まい手が自由にできる場所」を複数個所設けることで、物件に違う付加価値を設けようと考えました。

・寝室エリアとリビングエリアの境にはカーテンレールを設置。(好きな柄のカーテンで自由な間仕切りを)

・写真や絵を貼りつけられるコルクシートの壁。

・自由な位置に照明をつけられるライティング(ダクト)レールを設置。(+スポットライト)

・壁面上部にピクチャーレールを設置。

などなど。

それに加えて、オーナーのメンテナンスにも配慮し、床は塩ビタイル。(+デザイン性もよい)

このように、住まい手が極力「自分仕様」の「自分部屋」にできる「下地」を準備してあげることで、周辺物件との差別化を行い、かつ相場よりも高い賃料で貸すことが可能となるわけですね。

しかも、改修費用はユニットバスを新規に取り換え、トイレを別に設けるよりも安くなる。

こんな発想の転換もワンルームには必要かな、と思います。


ワンルーム/デザインの可能性 その2 [■インテリアデザイン]

国立市でワンルームの改修デザインを行いました。

駅から徒歩5分の好条件下の物件ですので、集客については現在のところさほど問題にはなっていません。ですが、先日契約した同棟の部屋の空室期間が若干長かったため、今回の対象物件(室)については、将来的な魅力の減少に備えて、何らかの魅力付けができないだろうか、

というのが今回のお施主様からのご依頼でした。

部屋の大きさは30平米少々。フローリングのダイニングキッチンと共に、和室が付いています。キッチンにはIHが設置。ユニットバスは風呂とトイレが一体となった所謂3点式。1116サイズ。小さいですね。でも清掃は行き届いています。

そんな部屋をいかに魅力付けを行いましょうか?

通常考える方針は下記のようなものかと思います。

「風呂とトイレを別々にしよう。サイズも最低でも1216サイズだ」

「キッチンを新しくしよう。なるべく大きく。対面式がいいのではないか」

「和室がいらないのではないか。なくして洋室にしよう」

こんなところでしょうか。

でも、これでは、どちらかといえばマイナスだった部分を0にしただけ。

+に転じる「魅力付け」にはなりません。

では、デザイナーとして空間的に特徴的なデザインを行い、差別化を行うべきでしょうか。思い切ったデザインにして、この場所でしかない非日常の経験が体験できるようにする。

これも差別化の手法としての一案かもしれませんが、イニシャルコストが高くなりそうですね。

そこで今回は上記の良い面を活かしつつ、極力予算のかからない方法で、改修のデザイン提案を行いました。

>>続く。


クリーニング店の可能性。 [■インテリアデザイン]

昨今クリーニング店の需要が減少しているようです。

最近の服が敢えてクリーニング店での「洗濯」をお願いしなくてもよいようになった、ということなど複雑な要因があるとのこと。

そんな情勢下、各クリーニング店では新しい試みがなされているようです。

その基本的な方向性が、従来のクリーニングに加えて「保管の機能」と「修繕の機能」を加えようというもの。

確かに。 まずはそれを思いつきます。季節的に使わないコートなどを預かってもらえればありがたいし、クリーニング店にとっては顧客の囲い込みにつながる。

修繕も同様。ちょっと破れてしまった、などというものを直していてくれたら嬉しいですね。

でも。

「今後の新しいクリーニング店」を模索しようとした場合、それだけではまだ想像の範囲内で、本当の意味での改革にはつながらないような気がします。

どこででも出来るサービスだし、誰でも簡単に真似が出来てしまう。

それでは結局、しばらくするとまた競争が始まり真の意味での差別化にはつながらない。

本当に革新と差別化をもたらすためには、「クリーニング店」であることをある意味で「捨て」て、他には真似のできない「何か」で差別化を行わなければならない、と感じます。

例えば、サービスの一つとして、

「その洋服のボタンを全て、新しいデザインのボタンに付け替えて、新しい洋服の提案をします」

とか、

「破れてしまった部分を利用して、新しい服として再構成して提案します」

などなど。

「古くなった」、「傷んだ」を、ただ「普通」に「直す」のではなく、

新しいものへ「変換」出来るメニュー。

それだと、その店の方のセンスの勝負になるし、もはや単なるクリーニング店とは言えない。

折角ファッションを扱う業態なのだから、これからはそこにも「センス」と「デザイン」が必要になってきていると感じます。

単純に「きれいに洗っておしまい」ではなく、もっと積極的にファッションを提案していくような「クリーニング店」が新しく進化したクリーニング店の一つの形ではないかな、と考えます。

大切なことは「クリーニング店」である、という固定観念つまりは「型」をまず外してみること、でしょうか。

少しでもクリーニング店にかかわる方の参考になればよいのですが・・・。

 


カスタマイズできる住まい [■インテリアデザイン]

以前に書いた「住まいの可変性」の続き、みたいなもの。

 

住宅を設計する際、3つの可変性を考えながらデザインをするようにしています。

一つは、よく言われる言葉ですが、ライフスタイル。

人によって、生活のリズムや趣味、暮らし方は違います。夜型の人、朝方の人、音楽が好きな人、読書が好きな人、食事が好きな人、等々。

もちろんそれは家族の中であっても違うわけで、仕事をするお父さんと学校に行っている子供たちとは、全く生活のリズムが異なります。

そんな人それぞれの生活のスタイルを考慮して、空間のデザインに反映させるのですが、そんな個々のライフスタイルに合わせて、可変性を持たせた間取りや家具の工夫が必要となります。

次に、一般的なのが、ライフステージによる可変性。

例え同じ家族であっても、時間が過ぎるに従って、その生活のスタイルは変わります。

子供が小さい間。子供が育って学生になった頃。社会人になって独り立ちした後。

そんな時間の流れに応じて変わっていく可変性もあればよいでしょう。

そして、3つ目。

人と人の違いではなく、時間の流れではなく、3番目は「気分」や「状況」の違いによって必要とされる可変性ですね。

同じ人、同じ日であっても、その時の気分や状況によって、さっきはこのような形が良かったけど、今はこんな感じの間取りがいい、など、人は気分によっても好みや感覚が大きく違うものです。

そんな、気分に応じた可変性があれば、決まり切った家に住むよりもきっと楽しい生活ができることでしょう。

簡単な説明でしかありませんが、そんな「3つの可変性」を考慮して住宅のデザインを考えるようにしています。

住宅に限った話ではありませんが、空間というものはある程度、それを使う人の自由になる部分があるべきだと私は考えます。

この空間はこのように使ってください、とばかりに決まり切ったものにしてしまうのは、何とも面白くない。それよりもどこか住人の方が、アレンジできる範囲がある、そんな空間てとても楽しい、と思います。自分自身で簡単にカスタマイズできる住まいっていいですよね。

■関連記事

http://di-concept.blog.so-net.ne.jp/2009-03-09-2


遠目と近目のデザイン [■インテリアデザイン]

遠目のデザインと近目のデザイン。

特に商業系のデザインを行う時によく使う考え方です。

簡単に言ってしまえば、遠くから見た時のデザインの有りようと近くに寄った時のデザインの有りよう、というべきでしょうか。

特に店舗や展示会のブースなどの時に考える際にはこれらの双方を満足するようにデザインする必要があると常々考えています。

遠目のデザインでは、遠くからその店舗の方を見た際に、人にどのように感じさせて、どうアクションを起こさせるのか、ということ。

周囲に店がたくさんあった場合には、埋もれがちになってしまう店舗をどのように視認させ、近づいてみようという思いにさせるのか。ただ派手なのではなく、何か心に引っ掛かるデザインとはなにか。そんなことを考えます。

近目のデザインでは、近くに寄った際に、どのように人を店へと惹きつけ、どのように店内へと導きいれるのか、ということ。

近づいたものの、興味を持たせられずただ通過していった、というだけではなく、何か気にかかるものがあって、気がついたら店内に足を踏み入れていた、が理想的。そのような仕掛けは何か。

そのようなことを考えながら、デザインを進めます。

決してこれだけではありませんが、まず店舗を考え始める時の基本として、周辺環境からの位置付けを考えることは大切なことです。

その店へのアプローチの方向、周辺建物からの見え方。人の視線の移り変わり。

そのようなことを遠目と近目の両方から考えて行き、店のポジショニングを定めていくこと。

そんなことを考えながら日々デザインをしています。


レジャーホテル考 [■インテリアデザイン]

最近のライフスタイルを表すキーワードの一つに「OUCHI」という言葉があるという。

情報が簡単に手に入るようになった現在、また、昨今の社会情勢から、外に出ることなく「おうち」、つまりは家の中での快適性や自己実現を求めている人が増えているとのこと。

また、ファッションやインテリアの店舗にも変化が起きてきている。これまでは、服、そして家具、などがその商品をただ並べて販売していたものだが、最近ではこれらの融合が進み、客は服や家具をただ買う、というよりその服を通じてそのブランドや店の持つ「世界観」に共感し、その「世界観にあるモノを購入する」、という流れに変わってきている。

客は年を追うごとに賢くなっていき、今や見せかけだけの「ニセモノ」では通じなくなり高くても「ホンモノ」を求め、そうでなければ徹底して安い「ニセモノ」を購入する。


このような社会情勢を考えたとき、レジャーホテルのあり方とはどのようなものであろうか。


これまでは、室内はただ賑やかで派手にした内装と、カラオケ・ビデオなどの設備機器の満載が主流であったが、このような施設の計画の仕方は既に通じなくなってきている。

レジャーホテルに関する口コミ情報などを見ていると、そこで語られていることは「どのような雰囲気であったか」「こんな面白い部屋」などの言葉が多く、「室内の雰囲気」や「インテリア性」に関しての評価が多い。そしてその中で人気のある、つまりは名前が頻繁に出てくるホテルは「コンセプト」が明確なホテルだ。

つまり今後のレジャーホテルに必要な要素とは、十分な設備機器の充実などではなく、「明確な世界観をもった室内空間」であり、日常の生活、そして「おうち」では感じれない「非日常感」「新しい空間」が大切だと考える。

設備のシステムなどはそれだけで数百万もするものであるが、そこにそれだけの金額を掛けるのであれば、各部屋の世界観を明確にし、室内の雰囲気の構築に費用をかけた方がこれからの時代には則していると言えるだろう。そして、室内のイメージづくりを考えた場合、各客室の雰囲気作りは金をかければよいというものではなく、安価な費用でも十分に可能である。


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